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ハーメルンの笛の響きにのせて
ハーメルンの笛の音色は、いかに心地よかったのでしょうか。子どもらはみな、自ら笛吹き男について行ってしまったのですから。そして誰一人戻らなかったと伝えられています。
近頃歳のせいか私には笛の音が聞こえません(笑)。ですからこの際、静かな森の残る団地を終の住みかにしようと決めました。また、これまで残念ながらご面識の機会がなかった方々とも、同じ街に暮らせたのは何かの誼と存じます。ここを急ぎ離れられる方へ、何か餞に一冊の本でもお贈りできればと、探していたところです。

篠田節子著「静かな黄昏の国」は、老夫婦が四十年近く住み慣れた都営住宅の一室を一抹の感傷を覚えながら後にする場面から始まります。主人公である妻の回想では、都市計画は綿密に行われていったが、西暦2010年を過ぎたころは都心の70%が次々と造られる道路と駐車場になってしまったとあります。振り返れば丁度、将に今現在が時代を左右する分水嶺になったと。
次世代に引き継ぐ環境は?人はどこまで自分や社会に裁量権を有するのか?そして本当は自分はどう暮らしたかったのか?短編ながら訴えてくる事の大きい作品です。15年前の発表当時から考えると、3・11以降、遠くに見えたフィクションが津波の如き「現実」に一気に抜き去られており感慨無量ですが、同時代をともに生きた証に是非ご一読の程を。
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| 投稿 | 23:05 | comments(3) | - |
東北、関東大震災と当団地建替え計画   (投稿)

                                             (注:以下の文章は『珊瑚樹』の書いたものでは
                                                 ありません。皆さんに意見を伝えたいという
                                                 方から本文書をいただき、代理で掲載した
                           ものです。blogの仕様の関係で便宜上『珊
                           瑚樹』名の投稿の形になっています。4/11記)

                                             2011.3.23
  東北、関東大震災と当団地建替え計画

 被害を受けられた多くの皆様に心からお見舞い申し上げます。

 3月11日に発生したマグニチュード9.0という巨大地震とそれに伴う想像を絶する大津波によって本州の約半分特にその太平洋側のエリアは壊滅的な被害を蒙ってしまったことは、連日のTV,新聞その他のメディアによって報じられているとおりです。加えて福島原発の破損という日本史上未曾有の被害を蒙ってしまいました。
 
災害地域では各住民が今まで営々と築き上げてきた家々が津波によって根こそぎ跡形もなく破壊されていることをみるにつけ一言で「気の毒に」「頑張ってください」では済まない状態です。
 
結果、今約32万人もの避難民の方々が生命を維持するに必要なライフラインの復旧も見ないまま、毎日、毎日ぎりぎりの生活を余儀なくされております。被災地域にある各企業は生産活動の停止を余儀なくさせられ、被災地域でなくとも原発事故による計画停電は各企業の生産性を低下させ、これが日本経済を低下させる影響を与える事となる上に一般国民も当然計画出勤や停電、節電により協力することとなります。しかも必要電力の回復には何年掛かるかはっきりした見通しも立っていないとされています。

これから当該地域の方々には見通しの立たない環境のもとで「復興」という大事業が待ち構えております。然しそこには経済的問題、人材、復興材、物資等など実に巨大な難問が山積する中で前に進まなくてはならないという事は既に現地の何人かの方々の発言であり正にその通りと思います。

一方、中東での政情不安が「石油」という原資供給面で世界に不安を与えその価格は史上最高値前後という大台に張り付いたままで、このままでは復興建設に必要な資材の高騰など大きな影響を与える事は必至との見方が確かなものとなってきております。
我々同じ日本国民として被災地域の復興に協力する事は必要かつ当然の事であります。

私は建替え組合に参加している住民の一人です。
震度5前後の揺れをうけた当桜上水団地はなんら被害を受けることなく生活ができております。被災地域の方々の毎日叫ばれる悲痛な言葉の数々、「せめて足を伸ばして眠りたい、寒い夜に必要な暖房を!暖かい食事をせめて一日一回でも・・・」。これらの事は当団地では当たり前のように享受し続けられております。毎日報道される被災地の惨状を見るにつけ心痛に耐えません。
 
このような状況下でも、しっかりと建っている当団地建物を既存スケジュールのもとに取り壊し、建替えが行われて良いものでしょうか。執行部の諸賢、住民各位全ての方々には氷のように冷たい心の持ち主ばかりではありますまい。否殆どの方たちは暖かい心をお持ちの事と信じます。『人として』です。

未曾有の被害を蒙った各地は言うに及ばず日本国として未来を構築していかなければならないとき、十分安定した住居のもとに住み続けられる我々としてその建物を取り壊し、新たに膨大な資材と人力を費やすが如き行為は、被災地域の方々の顔を逆撫ですることになりませんか。
「世情を無視した愚かな行為」と、単なる物笑いとなるだけでなく激憤も受ける事になるでしょう。

日本の現状並びに世界情勢激変時であることを認識し、人道的立場からもここは一旦建替え計画を凍結し、被災地域の復興に物心両面において協力をすべきではないでしょうか。そして早くとも被災地域の復興が軌道に乗り始めた時、改めて建替えにつき衆智を集めればよいではありませんか。それでも取り壊しをしますか。
ここは大局的見地に立ち良識的判断を下す事には誰も異論は唱える事はないと信じます。
執行部の英断を期待するばかりです。

(注)本意見は建替え組合理事長宛と考え記述しましたが、意見、批評を広く内外に求めたく「団地の樹木たち」に投稿させていただきました。

| 投稿 | 13:40 | comments(2) | - |
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